先日メディアシップで行われた
にいがた未来工房のワークショップに参加してきました。

大学生と社会人が問題意識やアイディアを出し合い、
それを組み合わせることによって、
地域の課題を解決する事業を生んでいくことを目指すという、
参加型のプロジェクトです。

普段ほとんど接することのない大学生や、
様々な職業・年代の方々と話しをするのはとても楽しく、
2回にわたったワークショップもあっという間に終わりました。

それぞれ経験が違って、立場も違って、
だからこそいろんな意見が飛び出して、
そこが一番の楽しさでした。

さて、今回ワークショップが終わって、
家に帰って振り返りをしていた時のこと、
ふと思いついたことがあります。

それは
思考の瞬発力は、知識・経験・思考の組み合わせで決まる
ということです。

例えば、人から意見を求められたり質問を受けたりした時、
スラスラと話せる人は、その場でゼロから言葉を作り出しているわけではありません。

すでに自分の中で知っていること、
考えて答えが出ていること、またはその考えの途中経過、
などの断片化した知識・経験・思考をつなぎ合わせて言葉にしています。

プレゼン中に突然話を振られたのですが、
言葉に詰まることなく言えた体験から思ったことです。

ハーバードビジネススクールでは
様々なケーススタディを通して、
決断の精度を上げることを目的としているそうです。

その決断はその場で全てを考えて決めるわけではありません。

常日頃からたくさんの決断を行い、
その度に考えて自分の中の思考の軸をはっきりとさせ、
決断のための材料を事前に用意しているのです。

その講義内だけで完結するのではなく、
それまでどれだけ知識を蓄え、自分で考えたかが決断の精度を高めるわけです。

そう考えると、ワークショップ後の振り返りはとても大切。

あの時間に起こった事実から知識を得て、
それらについて自分はどう感じたのか、どう考えたかをまとめることで、
新しい知識や思考(=新たな決断のための材料)となるからです。

遠足は家に帰るまでと言いますが、
ワークショップは家に帰ってからも続きます。

そこで出てきた意見を自分で考えて整理して自分のものにしていく作業、
その積み重ねが話し合いの質を高めてくれると信じています。

今回のワークショップでもいくつか発見があり、
それについて自分で考えて、新しい知識・思考を得ることができました。

それによって、より自分の軸が固まっていくことでしょう。

終わりのない単調で面倒な振り返りですが、
日々の地道な積み重ねが、ここぞという場面での思考の瞬発力となるはずです。

これからも日々知識を仕入れ、
それらについて自分で考えて意見を持つことを続けていこうと思うのです。

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