昨日新潟大学キャリcafeの報告をブログにアップしました。

歳の離れた若い人たちが今何を考えているのか、
そのことを知ることができて、とても楽しい時間でした。

イベント終了後、今回のイベントに誘ってくれた
キャリアセンターの方と話す機会がありました。

一通り今日の感想を話して、
「就職活動は消去法って名言ですね」と言われてちょっと舞い上がったりしました。。。

その会話の中で、キャリアセンターの存在意義の話しになりました。
その方の意見は以下です。

キャリアセンターがキャリア教育をすることによって、
就職活動が過大評価されて、学生の負担を重くしているのではないか?
キャリアセンターが学生の不安を増大させているのであれば、
キャリアセンターの存在意義って何なんだろう?

自分は全く思ってもいなかったことですが、
キャリアセンター内部の方が、
このような悩みを抱えていることが意外でした。

自分たちの活動は学生の意識を変え、
明るい未来を作るサポートをしていると感じているんだろう、
と思っていたので。

大学として学生の手助けをしたい、
でも今の活動は本当に学生のためになっているのだろうか、
そうした矛盾に悩んでいることが伝わってきました。

今の就職活動は、1発勝負の側面が強すぎて、
そこで成功しなかったら一生引きずってしまうほどです。

人生80年となっているこの時代において、
20歳そこそこで人生が決まってしまうのはおかしいと思います。

最近ブロガーのちきりんさんの出した未来の働き方を考えようという本の中では、
この問題の解決策として、人生で2回仕事を選ぶことをすすめています。

最初の1回は普通の就職活動、
そしてもう1回は40代に入ってから。

人生80年どころか、医療技術の進歩によって人生100年時代が迫る中、
一生1つのことだけやっていくのは厳しいんじゃないのか、
という思いがベースにあるそうです。

やりたいことは様々な経験をしていく中で変わるし、
社会に求められるものも次々と変わっていきます。

だから20年ほどキャリアを積んでから、
改めて自分がやりたい仕事に変えるというのは
とても合理的だと思います。

さらに、職業選択の大きな機会が2回あるとなれば、
最初の職業選択、大学卒業時の就職活動も
気持ちが楽になるというメリットがあります。

ここで人生全てが決まるわけではない、
40代で2回目の職業選択の時にもう1度チャンスがある、
そう考えれば就職活動の精神的負担は軽減されるのではないでしょうか。

私は「人生を2回生きる」というきちりんさんの案に賛成です。

学生もキャリアセンターも企業も一会社員も、
正解が見えない未来に不安を抱えて進んでいます。

必ずしも今の制度が完全ではなく、
むしろ過去の時代に適応した制度は、
現代には適合しないものとなっています。

いろいろな人が協力して、持続可能な仕組みを作っていく、
難しいけどそれが必要なんだろうと思うのです。

みんな悩んでる、でもみんな前に進んでる。
自分も悩んで前に進もう。

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