7/27(土)ににいがた市士の陣講演会に講師として参加してきました。
講師を務めるのはこれで2回目。
前回はここラボ講演会月1シリーズ6月。
今回は新潟市役所と新潟県庁の若手有志が企画している勉強会で、
参加者の半分以上が市と県庁の職員。
前回と違って知り合いも少なく、
アウェイな雰囲気が漂う中で90分話してきました。
講演を終えての感想をまとめてみようと思います。
今回の講演会で話した内容は、
新潟×朝活とこれからやろうとしている新潟自由大学について。
実は前回の講演会と話す内容はだいたい同じでしたが、
今回の方が話しづらいように感じました。
それは反応が薄かったからです。
うなずくこともなく、笑うこともなく、寝ることもなく、
じっと前を見つめている人が多かったので、
それがやりにくさにつながっていたのだと思います。
こんな感じだったので、講演の手応えは全然なくて、
今回は話しの構成が悪かったのかとか、
ちょっと煽り過ぎたかとか、時間配分が良くなかったのかとか、
終わった直後に改善点を探してしまいました。
ただ、その後の懇親会で参加者のみなさんと個別に話したのですが、
黙ってじっと聞いていた人の中にも、
実はいろいろと感想があったり質問を持っている人がいました。
それらの質問はしっかりと話を聞いていないと出ないような質問でした。
海外はともかく、日本の場合は周りを気にする方が多いので、
あまり反応せずに静かに見守るのかもしれません。
失敗かと思っていたにも関わらず、
予想以上に多くの意見をいただけて、ほっと一安心しました。
講演会の主催者の方々
懇親会は講演会の半分以上の20人くらいが参加してくれ、
講演の内容についていろいろ話を聞くことができました。
また、個人的に聞きたかった
「なぜ市役所&県庁に入ったのか」
という部分についても聞いてみました。
すると、実は大学卒業してストレートで入る人が
そこまで多くないということに気づきました。
多くの方が一般企業に勤めてから入ったとか、
大学院まで行って入ったとか、
東京に住んでいてUターンで入ったとか、
ちょっと回り道をして入った人が多かったです。
そんなちょっと回り道をして入った人たちの話は
とても魅かれるものがありました。
自分にない経験をしているというのもありますし、
話し方も堂々としていて、言葉が次々と出てきてリズムがよかったこともあります。
前例踏襲が多い職場の中でも、
幾度となくに改善案を上司に提出していたり、
部や課の壁を越えた交流会を主催していたり、
職場内での動きが活発なのはもちろんのこと、
プライベートもちょっと変わった人が多かったです。
少し前のクーリエジャポン読書会の時、
市役所の方が、「市役所にも面白い人けっこういますよ」と話していたのですが、
まさにその通りだと実感できました。
こういうちょっと変わった人、次々と行動を起こす人と
自分も何か一緒にしていきたいと思ったのです。
今回の講演会の内容は、市役所や県庁の方々にとっては
あまりなじみのない内容だったのかもしれません。
個人で小さくコミュニティを作って、目的もなく話していたり、
自分たちで学びの機会を作っていこうという話は、
少し現実離れした話に聞こえたかもしれません。
何人かは途中で帰りましたし、
明らかに興味なさそうで終了後すぐ帰った人もいたので。
後で懇親会に出た時に話を聞いたら、
「公務員にはメリットがないと動かない人が多いからね」
と言われました。
興味がなかった方々にとっては、
自分の話には何もメリットを感じなかったのでしょう。
確かに少しショックなことではありますが、
私はそれでいいのだと思っています。
興味を持てない人に無理に興味を持ってもらうことはやりたくありません。
それでは長続きしないからです。
自分から興味を持ってきてくれた人たちのために、
その人たちと一緒に楽しいことをやっていきたいと、
今回の講演を終えて感じました。
最後に素敵な機会を与えてくださった
新潟市役所&県庁の有志のみなさん、ありがとうございました。
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