猛威をふるった台風も過ぎ、快晴の一日となりました。

空気も一気に涼しくなり、いよいよ秋本番といった感じ。

寂しいけれど稲刈りの終わりとともに秋がやってきました。

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少し前の話しですが、ある大学生と話していた時に、
「社会に出てから学歴は関係ありますか?」
と聞かれました。

就職活動を控えた方だったので、
主に仕事に学歴は関係あるか、という質問でした。

この質問に対しての自分の答えは、
「仕事には学歴は関係ない」
でした。

会社員として10年近く働いていますが、
仕事ができるできないと学歴には
全く関係がないと実感しています。

一流大学卒でも足を引っ張られることもあったし、
専門学校卒でもエース級の活躍をする人もいました。

仕事をする時は学歴で判断されることはありません。

あくまでもその人の実力、
そして結果の成果物で判断されます。
そこには学歴は一切関わってきません。

「どこの大学を卒業した」というステータスは、
歳を重ねるごとに意味が薄れていくのだと思います。

面接写真.JPG
その一方で、学歴の必要性を感じる時もあります。

まず会社に入るまで、就職活動の時です。

最終的には人を見て判断するとはいえ、
たくさんの履歴書を見る中では、最終学歴が1つの判断材料になります。

会社によっては、特定の大学卒の学生しか採用しなかったり、
採用の特別枠が用意されている場合もあります。

個人の実力が同じくらいだった場合、
学歴が判断材料となることは大いに考えられます。

大学のランクが上の方が、
最低限の知識と常識を持っているだろうと推測されるからです。

会社に入るまでが、学歴の必要性を最も感じる時期かもしれません。

もう1点、学歴が役に立つ機会があるとすれば、
新しい人間関係の形成です。

多くの人は同郷の人と会うと心を許したり、親近感を抱いたりしますが、
同じように、出身校が同じだと仲間意識が芽生えます。

「この後輩は出身校の後輩だからちょっと気にかけよう」
と思った経験があるのではないでしょうか。

私は地元の新潟大学卒ですが、
毎年2000人以上が卒業して半数は新潟県内に残るので、
多くの卒業生が新潟にはいます。

そのほとんどが直接の面識はないのですが、
何かの機会で新しい人と会い、その方が新潟大学卒とわかると、
それだけで仲間意識が芽生えます。

そこから発展しないことも多々ありますが、
同じ出身校ということで良くしてもらったことはありますし、
その逆のパターンもありました。

大学で学んだことは仕事には全く役に立っていませんし、
学歴は仕事には無関係です。

ただ、学歴は無意味ではなく、
今の日本社会では一定の役割を果たしていると言えます。

今後は教育のIT化、無償化が進行して、
大学の価値が低下していくことが考えられますが、
当面の間、特に地方においては学歴の価値は残っていくと思います。

学歴で評価されない社会が訪れる日は来るのでしょうか。

教育に興味がある自分にとって、興味深いテーマの質問でした。

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