切れ味鋭い記事を書き続けているカメライターのかさこさんが
今日の記事で音楽業界のことに触れていました。
Youtubeにない曲は存在しないも同然~曲でお金をとる時代の終わり
CD販売が低迷しているのは周知の事実、
今や音楽を聴くのはお金を払ってよりも無料の方が多くなりました。
何か音楽を聴きたいと思えば、
Youtubeで検索するとほとんどヒットします。
自分も気になった曲や、昔懐かしい曲、
作業用のBGMなど、いろいろな場面でお世話になっています。
CDを買う時代からレンタルする時代を経て、
今ではネットで検索して無料で聴く時代へと移っています。
そんな時代の変化に合わせて、
音楽業界のビジネスモデルも変革の時期にきていると
かさこさんも話しています。
しかしメジャーまで登りつめた彼らは、
音楽業界を取り巻く環境が激変していることを察知し、
「音楽業界が危ない、CDが売れない状況を打破するには、
リスナーの意識改革でも、コピーコントロールCDでも、
違法アップロードの規制強化でも、CDの値下げでもありません。
音楽販売ビジネスモデルの改革です」と結論を出した。新曲を無料配信することで、むしろ多くの人に聴いてもらい、
ライブに多くの人が来てもらったり、グッズを買ってもらったりして、
収入を得ることが、これから音楽業界で食べていく道であって、
アルバムはまた別の意味があったとしても、楽曲を単品で売る時代ではない。
楽曲はむしろ宣伝ツールとして無料で配るべきだと。
これまでの音楽業界のビジネスモデルの180度の転換だ。
今までお金を払って得ていたものが、
技術革新によって簡単になることで価格が下がり、
やがて無料になってしまう。
音楽業界に限らず、こういったFREE化の事例は
技術が発達するほどに今後も増えていくと思われます。
元WIREDの編集長を務め、
21世紀のものづくりの産業革命についての本MAKERSの著者である
クリス・アンダーソン氏は、別の著書フリーの中で、
「技術革新が進めば、多くのものがFREE化するだろう」
と述べています。
自分が無料でやるかやらないかに関わらず、
いずれは誰かが無料で始める世界が訪れようとしています。
音楽業界は既にそのFREE化の波に飲まれ、
新しいビジネスモデルの構築を迫られています。
そしてこの波は、いずれ他の業界にも押し寄せてくるでしょう。
出版業界が既に電子書籍によって転換を迫られているように。
この「FREE化する世界」の中で、
自分はいったいどうやって生きていくのかを
もっと真剣に考えないといけない時代になったと感じます。
新たにFREEから脱する方法を生み出すのか、
FREEにしてお金以外の価値(評価、信用)を得るのか。
自分で考えて実践していく必要があります。
答えは誰も持っていないから。
不安になるようなFREE化する世界ですが、
一方でFREEになることで気軽に試せるという一面もあります。
莫大な資金も人手も必要なく、
個人でも思いついたらすぐに試せるようになってきました。
だから今の時代、考えるよりも動いた方がいいのです。
少なくとも金銭的なリスクは激減しているのだから。
FREE化する世界で生きていく道を
ぜひ一緒に考えていきましょう。
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