先日参加したIID 世田谷ものづくり学校創設者、松村氏の講演会、
質疑応答で質問したかったのですが、
思ったより多く手が挙がったので、あの場では自重しました。

代わりに、講演が終わった後のフリーの時間に個別に質問しました。

質問は「ただの人が人をつなげられるためには、どんな才能が必要か?」
というもの。

講演の中で松村氏が
「ただの人が人をつなげられる」と話していて、
その点が一番気になっていたからです。

その質問に対する松村氏の答えは以下。

ただの人こそ人をつなげられる。
ただの人とは、どこにも所属していない人。
坂本龍馬がまさにそんな人だった。

ただの人には特別な才能なんていらない、
必要なのは特定の組織に所属していないこと、
という回答でした。

特定の組織に所属していると、
どうしても自分たちの組織の利益になるような人と仲良くし、
偏った人のつながりしか生み出すことができません。

しかし、これから求められる人のつながりは、
組織や価値観を超え意外な組み合わせです。

それを実現させようと思ったら、
特定の組織に所属していない「ただの人」の方が、
組織の壁を意識しない分、多様な人をつなげられます。

自分のことを振り返ってみると、
確かに朝活はどこかの組織に所属して行っているわけではなく、
個人で活動しています。

ですので、特定のグループ(IT系とかまちづくり系とか学生とか)に偏らず、
様々な年齢・職業・価値観を持った人が集まってきています。

もし自分が組織の肩書きを背負って開催していたら、
おそらくここまでの多様性は生まれてなかったでしょう。

あくまでも、組織に所属しない「ただの人」だったからこそ、
多様性が生まれたと思っています。

この話を聞いて、ドラクエのマンガ版、「ダイの大冒険」を思い出しました。

ドラクエは勇者を中心に、戦士・武道家・僧侶・魔法使いなどの仲間を集め、
世界各地を旅しながらモンスターと戦っていくゲームです。

マンガもこの原作ゲームの流れを受け継いで描かれています。

そのマンガのシーンで、仲間を集める勇者の資質を以下のように説明しています。

勇者はなんでもできる。
だが力だったら戦士の方が上だ。魔法だって魔法使いにゃかなわねぇ。
なんでもできる反面、なんにもできないのが勇者って人種さ・・・。

だが、勇者にも一つだけほかの奴には真似できない最強の武器がある・・・
勇者の武器は”勇気”だよ!

実は勇者は何もできない人という言葉に、
当時の自分は衝撃を受けました。

そして勇者の資質は、困難に立ち向かっていく勇気ということもです。

人をつなげられる人も、何もできないという人ではなく、
自分1人では何もできないけど、
未来を切り開いていく勇気と行動力を持った人なのではないかと、
昔のことを思い出しながら考えました。

自分はこれから人がつながっていく場を作っていきたいので、
今回の松村氏の言葉は貴重なアドバイスでした。

この言葉をこれからの活動につなげていきたいと思います。

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