16日土曜日に、前から行きたかった
サイエンスカフェにいがたに参加してきました。
以前に参加した新潟大学キャリcafeで出会った大学院生の方が
その日の発表者だったので、見に行くことにしました。
場所は新潟駅直結のジュンク堂、
地下1階のカフェスペースで定期的に行われているこのイベント。
2007年から続いていて、
毎回難しいテーマをわかりやすく話しているそうで、
カフェという場所もあって気軽に参加することができます。
この日も小学生から高校生、大学生、年配の方まで
幅広い年齢の方が20人ほど来ていました。
今回の発表者、新潟大学大学院で物理を専攻している小林さんは、
物理学を志した理由、物質を構成する原始やクォーク、
元素の周期表、そして宇宙の話し・・・
盛りだくさんの内容で話してくれました。
実は理学部地質科学科に入学して、
そこから物理学科に転科した経歴を持っていて、
実は自分の後輩であることが判明!
世間は狭いです。。。
話の中で心に残ったのは、物理のテーマについてではなく、
小林さんにとって物理はどのように見えるか、
という括りで話しているときの一言です。
数式に美しさを感じたことはない
多くの数学者や物理学者は、
自らが導き出した数式を美しいと感じています。
私が好きな科学者のアインシュタインも
「世界はシンプルにできている」という思考の持ち主で、
その結果有名なE=mc^2という特殊相対性理論の関係式を導き出しました。
しかし、小林さんはこれらの数式を見ても、
特に美しいと感じることなく、むしろ複雑で難しいと感じているとのことでした。
一般の方と変わらない感覚です。
その一方で、美しいと感じるものは自然。
四季の移り変わりに美しさを感じたり、
絶景と言われる場所を訪れて美しいなと感じたり。
その自然の美しさを説明するものが物理であると、
小林さんは考えていました。
自分は数式は美しいという思考を持っていたので、
数式を美しくないと考える物理の専門家の小林さんが
とても新鮮に映りました。
数式に美しさを感じるか、それは人それぞれ。
みなさんは数式に美しさを感じるでしょうか?
それとも見たくもないでしょうか?
サイエンスカフェは月1回のペースで開催されているので、
もし興味のある方がいましたら、ぜひ参加してみてください。
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