おととい話した坂爪圭吾 (@KeigoSakatsume)さんとの話の中で、
アメリカのポートランドについて紹介する機会があったので、
以前ポートランドについて書いた記事を再掲します。

ポートランドについて詳しく知ったのは、
ちょうど1年ほど前のこのブログがきっかけです。

 【ポートランドで考えた】その2:小さな都市でも、地政学的強みを活かした生態系が絶妙!

アメリカオレゴン州ポートランドを訪れたブログ主の方が
今のポートランドを見て感じたことを
自らの考えを加えて紹介してくれています。

ちなみにポートランドはアメリカ西海岸に位置し、
アメリカで最も環境に優しい都市と言われています。

その中にあって、インテルをはじめとするハイテク企業が多く、
その多さから「シリコン・フォレスト」とも言われているそう。

今回この記事を読んでみて、
ポートランドと新潟市は似てるんじゃないかと感じました。

ポートランドは近くの大都市へのアクセスがよく、
中心部から1時間もかからずに大自然を訪れることができ、
冬は降雨量が多くどんよりとした天気が続くそう。

これはそのまま新潟市にも当てはまります。

東京へは新幹線1本で2時間あれば行けますし、
新潟市中心部から1時間車を走らせれば
越後の山々を訪れることができ、
冬の暗い天気は新潟県民の憂鬱のタネとなっています。

別々の国にありながらも、
地政学的には近い存在であると言えます。

しかし、決定的に違っている点があります。

それは世界的有名企業があるという点。

ポートランドには先ほどのインテルのほか、
NIKEも本社を構えて大量の雇用を生み出しています。

人口50万余りの都市規模ですが、
近場だけを見ているのではなく、
世界という広い舞台を視野に入れて動いているようです。

一方新潟市の場合、世界的有名企業は存在していません。

企業活動の多くは新潟県内、
もしくは日本国内で完結しているように感じます。

また、新潟市に住む人たちの視点は良くも悪くも地元志向で、
外にある広い未知の世界に目を向けることは
少ないように思います。

同じような環境にありながら、
なぜここまで都市文化が違うのか。

それについてブログ主である
跡部さん(跡部 徹 (atobeck)さん)とメッセージのやり取りをしました。

跡部さんの意見は以下。

私も宮城県出身なので、
同じ疑問を抱いてポートランドに行きました。

自分たちの環境をちゃんと活かしていることと、
外部に対してオープンなことが大きく異なっているように感じました。

中央を目指さない。
面白いことをやろうとしている人を尊重して手を貸す文化。

中央を目指さないという点が決定的な違いだと感じました。

新潟は東京へのアクセスが良いからか、
高校卒業後は東京へと出て行く人が多いです。
(東京に新潟出身の人が多いそうです)

人々が地方都市に留まる理由は、
単純にその都市が都会より面白いからなんでしょう。

面白さの理由は、
面白い人を応援しようという文化が根付いているから。

チャレンジを応援する姿勢が都市レベルで構築されているから。

だから面白い人が地方都市に残り、
その人たちが地方都市の枠に捉われない活動をし、
それを見た別に人が感化されて行動を起こす。

そうした正のスパイラルが出来ているのではないかと
跡部さんの意見を聞いて感じました。

今回この記事を読んでみて、
新潟に近いようで遠い存在であるポートランドを
ぜひこの目で見てみたいと感じました。

今はまだ行くタイミングではありませんが、
近いうちにぜひこの目でその文化を見てきたいと思っています。

もしかしたら、そこに地方都市再生の1つの解が
眠っているかもしれませんから。

跡部さんは更新頻度こそ高くないですが、
毎回素敵な記事を書いていますので、
興味がある方はぜひ定期的に読んでみてください。

空気読み一人シンクタンク

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