こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。
今回は、昨日書いた記事に関連した話をしたいと思います。
週末に行われた佐渡オープンウォータースイミング、
今回ゲストとして招待されていたのは、伊藤華英さん。
元水泳選手で、現役時代は背泳ぎと自由形で活躍し、
日本新記録樹立、オリンピック入賞など、輝かしい成績を収めた方です。
現役時代によくテレビで見かけていて、
レベルの高い日本女子背泳ぎのトップ選手として、
寺川綾さん、中村礼子さんと競い合っていたことを思い出します。
今回は2000mを泳いでいて、トップの男子選手とほぼ同じタイムでゴールしていました。
現役を退いたとはいえ、まだまだ高いレベルの泳ぎをされていて驚きました。
伊藤華英さんは現役時代の姿もよく覚えているのですが、
一番よく覚えているのは引退の時です。
普通スポーツ選手の引退といえば、
「精一杯やって悔いはありません」
「良い仲間に恵まれて幸せでした」
といったように、今までの競技生活を振り返る言葉を残すものです。
しかし、伊藤さんは違いました。
「これからやりたいことがあるんです」
と、これから先のことを語っていました。
もちろん一般的な競技生活を振り返る言葉も残したと思いますが、
あまりにもその言葉のインパクトが強かったので、
他の言葉が印象に残らなくなるほどでした。
これほどポジティブで希望に溢れた引退を見たことはありません。
事実、その後伊藤さんはピラティス指導者の資格を取得し、
さらに大学に進学してメンタルタフネスを研究しているとのこと。
引退時の言葉を現実のものにしています。
一般的に、トップレベルのアスリートになれば、
競技を引退した後も、指導者になって競技に関わっていくことが期待されます。
高いレベルで活躍した実績と経験を次世代に継承していくことは、
スポーツ界のレベルを高めることに必要不可欠なことだからです。
ただ、それは周囲の過剰な期待であって、本人の気持ちと一致するかどうかは別問題。
現役生活で燃え尽きてしまって、もう競技に関わりたくない人もいるかもしれません。
伊藤さんのように次にやりたいことが決まっている人がいるかもしれません。
そんな人たちにとっては、引退後も競技に関わっていくことは、
その後の人生の可能性を大きく制限することになってしまいかねません。
だから、無理に周囲の期待に応える必要はないと思うのです。
伊藤さんのように、今までと全く違う分野に飛び出していってもいい。
勇気がいることですし、エネルギーが必要なことではあるけど、
自分の人生を決めるのは他者ではなく自分だから。
これはアスリートだけの話ではなく、一般人にとってもあてはまることだと思います。
家族や友人から望まれる人生があったとしても、
自分がそれを望んでいるかどうか、そこが問題。
自分の人生に対して、周りの人はあれこれ言ってくれるけど責任は持ってくれないので、
だったら自分の望むことをやるのが一番ではないかと。
他者の期待に無理に応えない、
そうすればもう少し生きるためのストレスが軽減されるのではないか、と思うのです。
自分のやりたい道を決めて突き進んでいる伊藤さんを見習って、
自分もやりたい道を突き進んでいきたいものです。
では、明日も良い1日になりますように。
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