こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。
本屋でタイトルに魅かれて買った本、「住む場所を選べば、生き方が変わる」。
タイトルと目次を見て面白そうだと思って買って読んでみましたが、
期待以上の面白さだったので紹介します。
<div class="booklink-powered-date" style="font-size:8pt;margin-top:5px;font-family:verdana;line-height:120%">
posted with <a href="http://yomereba.com" rel="nofollow" target="_blank">ヨメレバ</a>
</div>
</div>
<div class="booklink-detail" style="margin-bottom:5px;">
清野 由美 講談社 2015-03-27
</div>
<div class="booklink-link2" style="margin-top:10px;">
<div class="shoplinkamazon" style="display:inline;margin-right:5px">
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4062194236/tutinoko310-22/" target="_blank" >Amazon</a>
</div>
<div class="shoplinkkindle" style="display:inline;margin-right:5px">
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/search?keywords=%8FZ%82%DE%8F%EA%8F%8A%82%F0%91I%82%D7%82%CE%81A%90%B6%82%AB%95%FB%82%AA%95%CF%82%ED%82%E9%20%97t%8ER%82%A9%82%E7%82%CD%82%B6%82%DC%82%E9%83V%83t%83g%83%60%83F%83%93%83W&__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=node%3D2275256051&tag=tutinoko310-22" target="_blank" >Kindle</a>
</div>
<div class="shoplinkrakuten" style="display:inline;margin-right:5px">
<a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/124170b5.2f772528.124170b6.2c5ecd07/?pc=http%3A%2F%2Fbooks.rakuten.co.jp%2Frb%2F13104671%2F%3Fscid%3Daf_ich_link_urltxt%26m%3Dhttp%3A%2F%2Fm.rakuten.co.jp%2Fev%2Fbook%2F" target="_blank" >楽天ブックス</a>
</div></p>
</div>
本の舞台となっているのは神奈川県葉山町。
三浦半島の付け根に位置する町です。(鎌倉が近いです)
古くから上流階級の人たちが御用邸を建てていたことでブランド力があり、
近年は感度の高い住人たちが暮らし始め、独自の文化を築いているとのこと。
20世紀の大量消費社会の大企業、チェーン店舗、都市優位、化学製品に対抗して、
マイクロビジネス、オンリーワンショップ、コミュニティ、オーガニックが
葉山に広がる新たな価値観になっていると紹介されています。
本では著者が実際に葉山を訪れ、この地のキーマンにインタビューする形で進められています。
最も気になった箇所は、今は亡き一人の美術作家、永田宏さんの存在です。
永田さんは葉山にギャラリーを開き、
出展者の経歴不問、事前審査なしという破格の条件で
多くの出展者を集めることに成功。
葉山という土地を越えて、新たな才能を世に送り出してきた人です。
ギャラリーには様々な人が集まり、外部の声にとらわれない展示をしていたそうです。
人に干渉せず干渉されず、自分の好きなことを自由に表現する場所。
そうした風通しのよいオープンな場所に加えて、
永田さんの人を組み合わせる才能のおかげで、
彼が作った場所から才能が開花する連鎖が広がっていきました。
ある人はパン屋をオープンしたり、ある人はコミュニティスペースを作ったり。
葉山という土地に一つの文化を生み出した、
その中心にいたのが永田さんという人物です。
永田さんの運営していたギャラリーの経歴を見て思ったのは、
文化は人が集中する場所で生まれる、ということです。
もし葉山に永田さんの運営するギャラリーがなかったら、
たとえ同じ人たちが葉山に暮らしていたとしても、
彼らの才能が花開くことはなかったと思います。
ギャラリーがなければ、
才能ある個人が互いの才能の存在に気づくことなく、
また、自身の才能を開花させるきっかけもつかめないからです。
ギャラリーがあったからこそ、才能が刺激し合い、開花し、
そこから新しい文化が生まれ、地域へと波及していったのではなかと、
本を読んで思いました。
参考:新しい文化を作るためには、才能が集まる場所が必要
自由に意見が言える場こそ、新しい文化を作るベースになる
人口より人口密度が街をつくる
今地方が必要としているのは、このギャラリーのような場所ではないかと思うのです。
年齢や職業や興味関心を超えて人が集い、
自分の考えや感性を表現できるような場所。
そんな場所からは、きっと消費一辺倒だった前世代の文化とは違った、
自分たちで何かを作っていこうという次世代の文化が生まれてくるはずです。
(本の中では次世代の文化を担う人を、ポスト消費者と表現していました)
まだ新潟にも存在していない、
葉山のギャラリーのような場所をぜひこの新潟にも作りたい、
この本を読んで今その思いを一層強くしています。
文章量はそれほど多くなく、葉山で暮らす人たちや地域の成り立ちなど、
詳しく紹介されていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
では、明日も良い1日になりますように。
こちらから。ご意見・ご質問は以下のいずれかよりお願いいたします。 Twitter:@tutinoko310 Facebook:土屋裕行.com メール:お問い合わせフォームTwitter、Feedly、Facebookにてブログ更新を確認できます。@tutinoko310さんをフォロー