こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。
先週の土曜日、社会派ブロガーとして有名なちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)と、
地域活性化伝道師として知られる木下斉さん(@shoutengai)の対談がありました。
対談の様子はYouTubeでリアルタイム配信され、
全国の2000人近い視聴者がTwitterを通して意見を述べ合っていました。
配信は何度かの休憩を挟んで4時間近く続き、
地方の現状や抱えている問題点など、わかりやすい話で飽きることなく聞けました。
Twitterでも多くの感想を見ることができます。
この対談を聞いて、自分なりにこれからの地方再生に必要なことを考えてみました。
その中で浮かんできた答えは、「2つの密度を高めること」でした。
2つの密度とは、人口密度と交流密度のことです。
(交流密度は勝手に作った造語)
大前提として、これからの地方(都市部もだけど)では人口減少が続くと考えて導き出しました。
以下、2つの密度について簡単に紹介します。
1つ目の人口密度について。
人口が減少すれば街の中心部はともかく、
現在過疎地域になっている場所は存続の危機に陥ります。
そうした地域が増えるほど、
その地域を維持するための1人あたりのコストは膨れ上がっていきます。
上下水道、ガス、電気、電話、インターネット、郵便、病院、学校などなど。
少数でも人がいれば、これらを維持していかなくてはいけません。
ですが、人口が少なく、今後も人口減少が確実視される地域では、
これらを維持するだけで膨大なコストがかかります。
さらに、コストがかけられなくなれば質の劣化が起きてきます。
こうした事態を避けるためには、
過疎地域にいる人たちを同じ地域に集約する、
つまり人口密度を高めることが解決法の1つです。
こうすれば1人あたりのコストは下がり、
より効率的にインフラを整えることが可能になり、質も向上します。
人口密度が高まることで、物理的に人と会いやすい環境が生まれるので、
街に賑わいも生まれてくると思います。
環境都市として有名なアメリカオレゴン州ポートランドがまさにそうで、
街を開発する範囲を制限することで中心部に人を集め、
人口密度を高めることで街の賑わいを生み出しています。
こうした事例からも、人口密度を高めることは
地方再生の重要ポイントではないかと考えられます。
もう1点、交流密度について。
これは自分で勝手に名づけた造語ですが、
人間関係の親密度のことを「交流密度」と定義しました。
人口が減少していく地域では、
人口減少に伴って自治体サービスの縮小・廃止だったり、
お店の廃業・撤退が起こったり、先行き不安な出来事が起こります。
そうした環境でも暗くならず楽しく生きていくには、
家族・友人・仲間の存在が欠かせません。
そうした心通ずる人たちと仲良く過ごす時間が増えれば、
暗い未来にも明るい希望が見出せるようになってきます。
その希望は何か新しい行動を起こすエネルギーとなり得ます。
地域再生は個人の行動の積み重ねによって生まれるものなので、
人間関係が広がり、交流密度が高まって、個々の行動量が増えることは
結果として地域再生につながるものだと思います。
人口密度を高めることは個人の力では難しいことですが、
交流密度を高めることなら個人でもすぐに実現可能です。
自分と興味が近い人、価値観が近い人と出会い、
その人たちとの関係を強化していき、そこから新しい行動の機会を得る。
一見地方再生とは程遠い個人の小さな一歩こそ、
積み重なってその地域を変えてくれるのだと自分は信じています。
その新たな出会いと一歩を踏み出す場を作るため、
2016年を捧げていきたいと思うのです。
では、明日も良い1日になりますように。
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