こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。
地方に行くとよく見かけるまちづくり団体。
自分たちの住む地域を盛り上げようと、
例えばまちあるきのイベントを企画したり、
地域を良くしようとするアイデアを出すワークショップを開催したり、
地元の人たちが交流する飲み会を開いたり。
こういった光景は珍しいことではなく、
人口減少・産業衰退が続く地方では、
何とか今あるまちを保持しよう、かつての輝きを取り戻そう、
という思いで活動している様子が見られます。
ただ、自分はこの「まちづくり」が苦手です。
理由は大きく2つ。
1つ目はまちづくりに関わる人たちが過去を取り戻そうとしているから。
かつて自分も「まちづくり」に興味を持っていた時期がありました。
いくつかの団体に足を運んでみて、話し合いやイベントに参加しました。
そこで感じたのは、かつての輝いていた街を取り戻したいという思いでした。
まちに活気があり、人が多く賑わっていたあの頃をもう一度、そんな思い。
しかし、あの頃の賑わいを知らない自分にとっては、
全く興味が湧かず、楽しさも見出せませんでした。
目指している未来は全く違うものだった。
そう感じてから、まちづくりとは距離を置くようになりました。
地域活性化に興味ないのは、そこに携わる人たちが過去を取り戻そうとしているから
もう1つは、まちづくりの中にいわゆる「ふつうの人」が関わっていないから。
まちづくりの現場にいる人たちは、
当たり前のことかもしれませんが、まちづくりに興味がある人たちばかりです。
「このまちをこんなふうに変えたい」
「たくさんの人が訪れるまちにしたい」
そういった強い思いを持った人たちが多い。
そんな熱い思いを持っている人たちの中で、
特にまちに愛着もなく明確なイメージを持っていなかった自分は
すごく息苦しさを感じました。
まちづくりで大事なのは、
むしろまちに対して特に熱い思いを持っていない人では?
まちを作っているのは、大きな「まち」という単位を気にする人より、
自分の見える範囲、自分の手の届く範囲が気になる人が大多数だから。
そういう人たちを巻き込まずにまちづくりを進めるのは、
ちょっと違うんじゃないかと思うのです。
参考:東大でまちづくりを学んだけれど、「まちづくり」が嫌いなひとの話
以前からこのブログでは何度も触れていますが、
まちづくりをするよりも、個人がやりたいことを自由にする方が、
結果的により暮らしやすいまちになると思います。
自分がやりたいことは何か。
自分ができることは何か。
各々が自由に思考し行動するのが先で、
あとから「まち」がついてくるものではないでしょうか。
もっと多くの「まちのひと」が関わらないと、
まちづくりは独り善がりなものになってしまいます。
地方都市はまちづくりを必要としていますが、
その方法はボトムアップで強い思いを持った個人が活躍することで
自然と起きてくるものだと信じています。
自分もその1人として自由に動いていき、
自然と暮らしやすいまちをつくるサポートができれば、
そんなふうに思うのです。
では、明日も良い1日になりますように。
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