こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。
今日新潟市西区内野にある本屋、
ツルハシブックスが閉店することを知りました。
あまりに突然のことで驚きました。
ツルハシブックスでは過去に何度も場所を貸していただき、
イベントを開催してきました。
もしこのお店がなかったら、
1人で大規模なイベントは開催できなかったでしょうし、
大きな一歩を踏み出すこともなかったと思います。
それだけにこの場所がなくなるのはとても寂しいです。
ツルハシブックスでのイベントの様子
ツルハシブックスができたのは、今から約5年前。
ちょうど自分が朝活を始めた時と同じ時期です。
朝活の参加者から「内野に面白い本屋ができる」という話を聞き、
早速足を運んでみたところ、明らかに他の本屋とは違っていました。
まず、本屋なのにゆったりくつろいで本を読んでる人がいる。
普通は長時間滞在できないようになっていますが、
ここではむしろ滞在して欲しいような空気感がありました。
また、店長さんが熱い思いを語る人だったり、
自分が興味ある働き方についての本がたくさん揃っていたり、
「ここは本屋なんだろうか?」と疑問に思ったくらいです。
その雰囲気に魅せられて、以後定期的に通うようになります。
先ほど書いたイベントもそうですし、
出張版朝活をしたこともありますし、
なぜかギター片手に歌ったこともあります。本屋なのに。
他にも、自分は参加していないのですが、
本屋内で自分で小さなお店を出してみるという
小商いイベントが開催されることもありました。
その度に常連から初めての人、年齢も職業もバラバラの人たちが集い、
楽しい時間を過ごしていました。
ここで出会った人とは今も仲良し
ツルハシブックスに居心地の良さを感じた最大の要因は、
目的がなくても集まれる場所だったことです。
もちろん、本を買う、イベントに参加する、
という目的があってお店に来ていた人もたくさんいましたが、
特に目的はないけどフラッと立ち寄ってみる人も結構いました。
気軽にお店に入れるハードルの低さは
人の流れを生み出し、新しい人との出会いを生み出しました。
そして、新しい人と出会うことで、自分の中の何かが変わり、
新たな一歩を踏み出すという経験もしました。
自分以外にもあのお店で新たな一歩を踏み出した人は何人もいます。
もしツルハシブックスが普通の本屋として営業していたら、
訪れる人は本を買うためだけにくるので、
本を買った時点で目的を達成してしまい、
それ以上お店に留まることはできません。
目的が明確でないからこそ、お店に長く滞在することができ、
滞在時間が長くなるからこそ、
そこにいる人たちの間で交流が生まれたのでは、
と勝手に想像しています。
惜しまれつつ閉店してしまうツルハシブックスですが、
お店は無くなってしまっても、
そこを訪れた人たちの誰かがツルハシブックス的なものをつくるはずです。
あの居心地の良い空間を失いたくないという強い思いが
新たな一歩を踏み出させてくれるのではないか、そう思っています。
すでにその兆候は見られていて、
新たなツルハシブックス的な場が生まれる予感がします。
ツルハシブックスのまいた種は確実に芽吹き始めている – 美佐島スタジオ
あの人が集まる空間、自分も作りたいと改めて思いました。
ツルハシブックスに関わった皆さん、
本当にありがとうございました。
新しいツルハシブックスがどんな形になるのか、
楽しみにしたいと思います。
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