こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。
先日読んだライフハッカーの記事が気になったので紹介します。
「リモートで働く人が1日1000円で滞在できる」という新しい取り組みを始めた街、富山県南砺市に行ってわかったその魅力と課題
記事では富山県南砺市の移住体験施設を利用についてや、
街の様子、そこで出会った人々、訪れた感想について書かれています。
一度訪れたことがあるのですが、
山と田んぼに囲まれていて、新潟だと越後湯沢あたりと同じだと感じました。
周りに集中力を阻害するものが一切ないので、
クリエイターの方々にとっては最適な環境かもしれません。
この記事の中で最も気になったのは移住体験のプログラムではなく、
地元の人たちとの交流の場面です。
リモートで自由な働き方に魅かれてお試しで都会から来た人と、
昔から地元に暮らしている人との間に大きな溝があったと言います。
そのことを端的に表していたのが以下の一文。
「定住して地域の負担を背負ってくれること」を期待されているように感じ、
少し困惑しました。
移住する気など全くなかったのに、
地元の人たちはもう移住するものと思い込んで、
何とかこの地に留まってほしいと願っているように思えました。
地方出身者ならば共感できる部分ではないでしょうか。
自分も地元に帰ると度々感じます。
「若い人に帰ってきてもらって地域を元気にしてもらいたい」
という思いより
「自分たちの負担を誰かに引き継がせたい」
という思いの方を強く感じることがあります。
そうしたネガティブな感情が上回っている地域に
自ら好んで移り住むような人は、よほどその土地に思い入れのある人で、
大半の人はその土地に移住しないでしょう。
すると、元々少子化高齢化になっている地域なので、
人口を増やすチャンスを逃してしまうと、
ゆるやかな自然消滅へと向かうことになってしまいます。
「自然豊かで、食べ物がおいしく、人もやさしい。
でもなぜ人が来ないんだ!」
と憤ったところで、移住者を遠ざけているのは自分たち。
今の考え方を変えなければ、このまま衰退へと向かうだけです。
負担を次世代に引き継がせようとするのではなく、
どうしたら負担を少なく次世代の人が続けていけるのか真剣に考えること。
すぐに方針が出なくとも、その姿勢が人の心を変え、
地域の空気を変え、外の人を引き付ける力になると思います。
これから生き残っていく地域は、
内に閉じこもるのではなく、外に開いていく地域。
そんなことを感じたライフハッカーの記事でした。
では、明日も良い1日になりますように。
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