こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。

「シェア」という言葉は今や当たり前のように使われています。

良い写真が撮れたからInstagramでシェア。
人生で大切な出来事はfacebookでシェア。
個人で受けた仕事をコワーキングスペースでシェア。
家賃を安く、孤独を和らげるために住まいをシェア。(シェアハウス)
などなど。

モノを所有することがステータスだった世代とは一線を画し、
今の20代〜30代(海外ではミレニアルズと呼ぶ)は
モノを所有する欲求が小さく、
一方で他人とモノ・コトをシェアするハードルが劇的に下がっています。

今の自分がまさにそうで、
何かモノを持ちたいということはほとんどなく、
モノや体験をシェアすることに積極的です。

そんなミレニアルズ世代のシェア欲求の高まりに呼応するように、
生活の場を大規模にシェアする住まい、
co-living(コリビング)が現れました。

 HEAPS Magazineー時代と社会の、決まり文句に縛られない。

co-livingが従来のシェアハウスと決定的に違うのは規模と人数。

シェアハウスはマンションの一室や一軒家を数人でシェアするのに対し、
co-livingはアパート丸ごとといった大規模なスペースを
大人数でシェアします。

この大規模・大人数がco-livingの最大の特徴でありメリット。

それぞれに個室またはプライベート空間が確保されているので、
人に囲まれ過ぎて疲れる心配はありません。

シェアハウスの永遠の課題でもある距離の近さを解消しています。

こうしたプライバシーを確保しつつ、
大勢の人と気軽に交流できるということで、
海外の大都市を中心に誕生しているようです。

日本だとオフィスとアパートが一体化した複合シェア施設、
THE SHAREがco-livingに近いと思います。

この記事を読んで感じたのは、
良い付き合いは適度な距離感から生まれる
ということ。

常に人と距離をとって踏み込んで付き合うことをしなければ、
次第に壁が生まれて疎遠になってしまいます。

かといってずっと一緒にいて距離が近すぎると、
次第に刺激が薄れてつまらなくなったり、
些細なことが気になって関係が悪化したりします。

前者は職場の同僚や学校の友達、後者は家族がイメージできます。

成人した大人の気持ちの良い付き合いは、
近すぎず遠すぎない距離感を大事にすることだと思います。

一時的にはプライベートや過去に踏み込んで話すことがあったり、
しばらく連絡が途絶えてしまって距離感が変化しても、
長期的には適度な距離感を保つよう心がけることが大事だと。

自立した大人にとっては過干渉はストレスになります。
かといって誰とも交流しないのは寂しい。

「ちょうどいい距離」で付き合うことで、
互いの人生がカラフルに、楽しくなると思うのです。

年配の方から見たら、
なんてドライな付き合いだと思われるかもしれません。

ですが、このような付き合い方は、
地方が抱える近すぎる距離感からの閉塞感と、
都市部が抱えるリアルなつながりの喪失感、
その両方の課題を解決するためにたどり着いた1つの答えです。

地位や名誉やお金より、
日々の満足度を求める人が世代を下るにつれて増えるはずなので、
co-livingはより世界に広がっていくものと思われます。

シェアの流れは止まることなく進化し続ける。

数年後が全くわからない今の時代、
どうシェアが変化していくのか見続けていきたいと思います。

では、良い週末をお過ごしください。

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