こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。

この週末は家族と一緒に実家の佐渡に帰省。
年2回の家族での帰省はもう恒例行事となっています。

子どもたちはなかなか会えない父方の家族と遊ぶことができ、
親である自分たちはゆっくり心身ともに休むことができました。

やはり自分にとって佐渡は特別な場所です。

さて、実家に帰省中の話。

うちの祖父は地元のローカルテレビを見るのが好きで、
帰省した日の夜もずっと見ていました。

普段テレビをあまり見ない自分も、
その時は他のことをしながらテレビを見ていました。

その時放送されていたのは、
佐渡市のある温泉施設休止に関する意見交換会でした。

1990年代に相次いで建設された佐渡市の温泉施設ですが、
佐渡市の定住人口や観光客の減少に加え、施設の老朽化が激しく、
改修には多額の費用がかかるため、今閉鎖が検討されています。

今回の会は、佐渡市によるその詳細な説明と、
利用客である市民の意見を聞くことを目的とした会だったようです。

自分はそれまでの経緯を全く知らず、
知識ゼロのまま番組を眺めていました。

ただ、しばらく見続けていくうちに、
だんだんと見るのが辛くなってきました。

なぜなら、参加者の佐渡市職員に対する敵意が感じられたからです。

意見・質問自体は
「市民の生活の一部になっている温泉施設をなくさないでほしい」
「何も対策を取らずに突然閉鎖するのは受け入れられない」
といったように、市民の切実な声が表れていました。

ただ、その言い方が不快だった。

閉鎖に追い込まれたのは全て管理者である行政のせいだと言わんばかりに、
責任を押し付けているように見えました。

1人が話し出すと次から次へと意見が飛び出し、
担当者数名が敵意剥き出しの意見に四苦八苦しながら対応する様子は、
さながら言葉による集団リンチのようでした。

この光景を見て思ったのは、
議論の前に相手の背景を理解する
という事です。

この日の参加者の多くは、管理者の事など何も考えず、
自分の利益だけを考えて発言していました。

でも、自分の身近にいる友人にも同じ口調で話せるでしょうか。

おそらく多くの方は、もう少し表現を柔らかくしたり、
はっきりと伝えるにしても
相手を攻撃するような激しい口調にはならないと思います。

以前、<a href=“https://hiroyukitsuchiya.com/2016/06/10/%E5%88%9D%E5%AF%BE%E9%9D%A2%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%A8%E3%81%AF%E8%AD%B0%E8%AB%96%E3%81%9B%E3%81%9A%E6%80%9D%E8%80%83%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8B/ target="_self”>初対面の人とは議論せず思考を知るで書いたように、
相手の思考を知らずして、有意義な議論を行うことはできません。

相手の事を思いやる姿勢があるからこそ、
意味のある議論ができる、
過去の経験から強く感じていることです。

相手を思いやる姿勢があれば、
たとえ意見の違いがあったとしても、
一緒に問題を解決しようとする姿勢は重なるので、
一体感が生まれます。

その一体感が議論を活性化させ、
現状を前へと進めるアイデアを生んでくれます。

だから、いきなり議論する前に、
まず相手を理解しようとすることが大事だと思うのです。

今回の番組は反面教師として、自分の戒めにしていきます。
言葉を投げかける相手を見失うことのないように。

では、明日も良い1日になりますように。

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