こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。
今年度もあと1ヶ月半、
今年もまた多くの人たちが旅立つ時期がやってきました。
自分の周りの人を見渡しても、
すでに別の場所で暮らすことが決まっている人がいます。
また、このタイミングで地元に帰る決断をした人もいて、
来月の別れの季節を前に、すでに寂しい気持ちになりつつあります。
地元へ帰るという話を聞いて、
自分も同じように地元の佐渡に帰るかどうか悩んだ時期がありました。
1回目は大学の就職活動時。
高校時代の前半は大学に行くつもりがなく、
そのまま地元に残って就職しようと思っていたくらいなので、
当然大学卒業後は地元に帰ろうと思っていました。
参考:大学行ったら人生変わった
しかし、当時路上ライブを始めたばかりで、
かなりのめり込んでいて、これからライブハウスでも歌おうとしていました。
このタイミングで地元に帰ってしまったら、
せっかく軌道に乗ってきたら音楽活動をやめないといけなくなる。
そこで出会った人たちとも会えなくなってしまう。
「路上ライブを続けたい」という思いが最大の決め手となり、
佐渡に帰らずに新潟に留まることを決めて新潟市の企業に就職しました。
次は結婚直後。
子供が生まれたら帰りづらくなるだろうから、
佐渡に帰るならこのタイミングしかないと思って、
結構具体的に考えていました。
しかし、なかなか自分がやりたいと思った仕事がなく、
ダラダラと探しているうちにモチベーションが低下し、
結局そのままフェードアウトしていきました。
「地元に帰らない」という選択をした時、
自分の中にはずっと申し訳なさが渦巻いていました。
「自分が地元に帰れば親孝行できるのに」
「地元に帰れば地域貢献できるのに」
「地元の友達ともまた仲良くできるのに」
そんなことを思って歯がゆい気持ちでいました。
ですが、この数年でたくさんの人と出会って話を聞き、
たくさん情報収集して、ブログを書いて考える習慣をつけていった結果、
その申し訳なさは徐々に消えていきました。
今振り返ってみると、
当時は「地元に帰ることが正義」
という呪縛にとらわれていたのだと思います。
長い間、家族や地域の人、時には同世代の人たちから、
地元こそが一番と刷り込まれ、
やがては地元に帰ってくることを期待されるうちに、
自分も無意識のうちにそれが正しいと思い込むようになったようです。
ただ、彼らには一切の悪気はなく、
純粋な思いから声をかけてくれていたのは間違いありません。
だからこそ、自分はその言葉に耳を傾け、
無意識のうちに信じるようになっていったのだと思います。
今はまだこちらでやりたいことが多々あるので、
全く地元に帰ろうとは思っていないですし、
それに伴う罪悪感や申し訳なさもありません。
それでも、遠く離れた場所にいても、
地元に貢献することは可能だと思っています。
例えば自分の場合、定期的に佐渡で開催される
スポーツにイベントに参加しています。
マラソンやオープンウォータースイミング、トライアスロンなど、
もちろん今年の佐渡トキマラソンも出場予定です。
参加すれば参加費や旅費、食事など、
微々たるものではありますが、地域経済の一助となりますし、
こうしてブログでその様子を伝えることによって、
佐渡の魅力を多くの人に知ってもらうことができます。
地元に帰ることだけが地域貢献ではなく、
離れていてもできることはたくさんあります。
定住するだけではなく、観光客として訪れることでもいいし、
多拠点生活の1拠点として、期間限定で訪れてもいい。
地域貢献にも多様な形があっていいと思います。
地元を離れて長いとはいえ、生まれ育った場所は特別、
何かしら力になりたいという思いはずっと持ち続けています。
それを思いだけで終わらせないように、
少しではありますが地元の利益になることをしていきたい、
そんなことを考えました。
では、明日も良い1日になりますように。
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