こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。

この週末はマラソン大会前恒例となった30km走を行いました。

この夏はスイム練習ばかりして距離に対する不安がありましたが、
想定ペースより遅れながらも無事走りきることができました。

これで何とか本番のレースも完走できる目処が立ちました。

さて、この週末は陸上100mにて歴史的快挙が達成されました。

現役日本人最速記録を持っていた桐生祥秀選手が
日本人として初めて10秒の壁を突破しました。

 桐生 ついに出た日本人初9秒台!世陸落選の男が歴史的快挙

高校生の時に10秒01というとてつもない記録を出してから4年、
ついに日本最速の記録を出し、日本人にとって未知の9秒台の世界へ足を踏み入れました。

前日本記録保持者の伊東浩司氏が10秒00を記録したのが1998年、
それから19年、日本短距離の歴史的快挙を自分のことのように嬉しく感じています。

桐生選手はインタビューにて「ここから勝負」と話しているように、
9秒98はまだ通過点に過ぎず、さらなる記録を目指していくとのこと。

21歳という若さを考えると、記録の更新は大いに期待できます。

気になるのは今後の他の日本人選手の記録です。

桐生選手によって9秒台の記録が達成される以前から、
「誰か1人が9秒台を出せばすぐに後に続く人が出てくるだろう」
と言われていました。

実は今の日本短距離の状況と同じ状況がかつての陸上界にありました。

1950年代、1マイル走(約1600m)の競技でのこと。

当時この競技では世界の誰も4分を切ることができず、
「1マイル4分の壁」と言われ、人類には実現不可能だと言われてきました。

しかし、イギリスのロジャー・バニスターがトレーニングに科学的手法を持ち込み、
自分のコンディションを科学的に分析したところ、
1954年についに人類として初めて4分の壁を越える3分59秒4を記録しました。

不思議なことに、彼が4分の壁を突破すると、
1年以内に23人もの選手が1マイル4分の壁を超えました。

実際に記録を破る力があっても自分で心理的な壁を作って力をセーブしてしまう、
この事例はメンタルトレーニングの分野でよく取り上げられるそうです。

勇気ある最初の一歩は誰かにとってのハードルを下げる

スポーツに限ったことではなく、最初の一歩を踏み出し、
新しい世界を切り開くことは大きな勇気と行動力が必要です。

先ほどの1マイル4分の壁のように、
実は一歩を踏み出せる実力があるにもかかわらず、
「自分には無理だ」と思ってしまい、実現できないことも多々あります。

しかし、すでに誰かが歩いた道をたどるならば、
たとえ同じことをやるにしてもハードルは一気に下がります。

最初に一歩を踏み出した人は、自分にとってはもちろん、
他の多くの人にとって可能性を押し上げてくれる起爆剤になるのだと思います。

今日本の短距離は桐生選手が新しい一歩を踏み出しました。

他の陸上選手が予言したように、1マイル4分の壁の歴史のように、
きっとこれから9秒台の選手が2人、3人と誕生するはず。

東京オリンピックまでにどこまで記録が伸びるのか、
1ファンとして楽しみに注目していきたいです。

では、明日も良い1日になりますように。

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