こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。
今日テレビでニュースを見ていると、ため池決壊のニュースが流れていました。
日本一ため池が多い兵庫県で起こっていて、
特に豪雨があったわけではなく、老朽化した堤防が限界に達して決壊したとのことでした。
全国では20万近くのため池があり、
同じように老朽化しているものも多く、
同じような被害が起こらないか不安視されているそうです。
実家の近くにも昔からいくつかため池がありましたが、
確かにそれほどメンテナンスされている様子はないので、
老朽化したため池の1つに数えられるかもしれません。
ため池は農業用の水を確保するために作られた人工の池で、
約70%は江戸時代以前に作られたので、100年単位で時間が経過しています。
昔から地域の人たちが共同で管理してきましたが、
現在は農家数の減少や高齢化にともなって、
少しずつ管理できなくなったため池がでてきているそう。
少子化高齢化は今後しばらく続く見込みなので、
管理不能になるため池はさらに増えると思われます。
このため池のニュースのように、
地方の弱体化のニュースを見ていつも思うのは、
「存続」を前提として話が進んでいることです。
今回のため池のケースでも、
老朽化したため池をどうやって残された人たちで管理していくかを話し合っていました。
誰もなくそうとは考えていなかった。
長年利用したきた場所ですし、慣れ親しんだ風景でもあるので、
何としても残したいという思いは自分も理解できます。
ただ、何十年という期間で考えた時、
果たして残すという発想だけで切り抜けていけるのか、
いつも考えてしまいます。
今後人口減少が進行していけば、街から人が少しずつ消えていきます。
すると今まで維持していたインフラのコストはどんどん跳ね上がっていきます。
生きるため、生活するためのコストが高くなっていく。
そうなった時、高コストのまま今の場所に暮らし続けるより、
より低コストで生活できる都市部に移るのは自然な発想です。
今後日本全国の地方が人口減少によって消滅の危機にさらされる中、
「集まって住む」という流れが進むと思います。
そうやって人が集まって住むようになった結果、
人がいなくなってしまった街はどうするか。
かつて未開の地を先人が切り開いて住みやすい土地に変えたように、
今度は人の手で自然の状態に戻すことが必要だと考えています。
つまり、「街を閉じる」ということ。
自分が生まれ育った街が消えていくことは受け入れがたいことかもしれませんが、
人がいない場所をいつまでも残しておけば、
その負担は自分たち自身に返ってきます。
人口規模に合わせて街の規模を変えていく、
時には街を閉じていく。
そんな時代に突入していくのでは、と思いました。
ただ、街は消えても人が消えるわけではありません。
集まった場所で新しい街が生まれ、新しい文化が生まれるはず。
そこには昔と違った楽しさがきっと生まれてきます。
激動の時代だからこそ、変化を楽しめるように生きていたいものです。
では、明日も良い1日になりますように。
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