こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。
昨日地域おこし協力隊に関する記事を読みました。
一億総ブラック化の果てに……「地域おこし協力隊」は、現代の奴隷船か? – エキサイトニュース
記事で紹介されていた地域おこし協力隊の日常は以下の通り。
・朝は7時前から閉店までの長時間労働
・地元民からはよそ者扱いされて馴染めず
・近所にスーパーとコンビニ以外お店がない
・契約アパートにはネット環境がない
・町外へ出るためには書類の届出が必要
近年話題になっているブラック企業、ブラックバイトのような
かなり劣悪な労働環境であることがわかります。
この方も語っていますが、
労働時間が長いのは我慢できるとしても、
地元の方に拒絶されるのは精神的にかなりキツいです。
何も知らない土地に1人でやってきて不安なところに、
人間関係の問題を抱えてしまっては逃げ出したくなるのも当然。
結局この方は任期半年で辞めて、現在は心を病んで通院中とのことです。
ここまで極端な例は少ないのかもしれないですが、
他所からやって来た人に対して拒否反応を示すというのは
地方の町でよく見られる光景だと思います。
しかし、地域おこし協力隊に関して言えば、
広く募集して町に「来てもらっている」ので、
本来なら逆に歓迎されるべき立場の人です。
彼らが活躍しやすいような環境を整えて、
自由に動けるようにした方が
彼らにとっても地域にとっても良い結果になるはず。
ですが、現実にはそうではなく、
他所からやって来た人が活躍するのが面白くないのか、
自分たちが守って来た伝統が崩されるのが嫌なのか、
非協力的な人が一定数いるのも事実です。
ここで問題なのは、
地域の未来を他の誰かに託し過ぎている
ということ。
自分たちは特に何もアクションを起こさず、
今まで通りの生活をしているだけなのに、
何か新しいことをやろうとするとあれこれと注文をつけてくる。
その考えがある限り、
他所からやってくる人が定着することはないですし、
やって来ようと思う人もいなくなると思います。
自分たちが暮らす地域なのに、
自分が何もせず人に頼ってばかりでは、
協力者がいなくなっても文句は言えません。
別に自分が中心になって地域改革を起こさなくても、
地元の人や地域おこし協力隊の方に少し協力するだけで十分です。
それだけでも孤独感から解放され、不安が少なくなるので。
「口だけを動かす前に手を動かそう」
言いたいことはそういうことです。
地域おこし協力隊の募集は厳しい条件のものもあって、
これじゃ誰も応募しないのでは、と心配になるケースもあります。
・20-35歳
・非常勤
・住民250人の村に居住
・パソコンの基本操作が条件
・報酬16万6000円
・雇用期間は来年3月31日まで
・「村民と仲良くして、ずっと暮らしてもらえれば」あまりに舐めきってるとしか、、 https://t.co/c0texd8v7M
— けんすう (@kensuu) 2017年9月30日
せっかく意欲がありエネルギーもある若者が来てくれるのならば、
彼らが思い切って動けるように環境を作るのが呼んだ側の礼儀なのでは、
と思いました。
そんな地域がもっと増えることを願います。
では、明日も良い1日になりますように。
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