こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。
前回に続いて今回もテレビネタ。
先週末に放送された世にも奇妙な物語を見ました。
昔から好きな番組で、
定期的に放送される時は欠かさず見るようにしています。
ありえないような設定の話や、
後味の悪い話、鳥肌が立つような怖い話など、
決して気分爽快になるわけではありませんが、
怖いもの見たさなのか、今も見続けています。
番組はオムニバス形式で、今回は4つの話で構成されていました。
一番印象的だったのは、
「夜の声」という手塚治虫原作の話です。
(以下、多少ネタバレあり)
普段は大手IT企業のCEO、
週末はストレス解消のためにホームレス、
という主人公が1人の女性ユリと出会うところから物語が始まります。
ホームレスの姿の時にユリを助けたことで交流が始まり、
やがてホームレスの時に住んでいるダンボールハウスで一緒に住むように。
ユリは自由に生きる主人公に次第に魅かれ、
主人公も同じく魅かれていきます。
もっとユリと一緒にいたいと思った主人公は、
身分を隠したまま自分の会社の試験を受けさせ、
秘書として入社させます。
そして思惑通りに結婚までたどりついたものの、
ユリの中ではホームレスの主人公との思い出が消えておらず、
CEOとしての主人公との関係は次第に悪化。
ついに耐えきれなくなったユリが、
ホームレスのところに戻ろう決心。
しかし運悪く主人公に見つかって争いになり、
主人公はユリに刃物で刺されてしまいます。
朦朧とする中、主人公はユリに手紙を書いて息を引き取る。
あらすじはこんなところです。
この話を見た後、色々なことが頭をよぎりました。
「今の生活のまま、週末ホームレス生活をしたら何を感じるのか」
「人は置かれた環境でどこまで変わるのか」
「人を見た目で判断して良いのか」
番組の一番最後の話だったこともあって、
番組終了後にこれらのことをぐるぐると考えていました。
今振り返って見て思うのは、
良い作品は問いを生み出す
ということです。
綺麗な展開で終わる話の場合、
スッキリするかもしれませんが、
後に残るのは満足感で、その場でしか味わうことができません。
しかし、モヤモヤした感じが残る作品の場合、
そのモヤモヤの原因を突き止めるために、
物語を振り返って色々と考えを巡らせることになります。
物語が終わったからといって完結するのではなく、
物語が終わってからも続いている感じ。
そうした物語以外の時間にも影響を与える作品こそ、
良い作品と言えるのは、と思いました。
テレビ番組だけではなく、音楽や絵画、書道といったアートでも、
問いを生み出すというのは1つ大きなポイントです。
いつもと変わらない日々を過ごしている思考が固まるので、
問いを与えてくれるアートに出会い、
思考を広げていければと思います。
世にも奇妙な物語は半年に1回のペースで放送されていますので、
怖い話が苦手でなければぜひご覧ください。
では、明日も良い1日になりますように。
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