こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。

この週末は家族で佐渡へ帰省していました。

台風が来る前だったので観光しようということになり、
佐渡金山の北沢浮遊選鉱場と尖閣湾を訪れました。

北沢浮遊選鉱場は先日NHK「ブラタモリ」で放送されたこともあり、
最近になって知名度が上がっている場所。
かつて高度文明があったことを思わせるような退廃的光景が
天空の城ラピュタのようだと評判です。

また、尖閣湾は昔から佐渡の有名観光地の1つで、
断崖が連なる景観に圧倒されます。

北沢浮遊選鉱場は初めて、
尖閣湾は20年ぶりくらいに訪れたのですが、
どちらも現地の雰囲気を楽しむことができました。

IMG 9436
北沢浮遊選鉱場

ただ、観光が終わって帰る道中、
今訪れた場所を思い返してみて、
また行きたいかと尋ねられたら「NO」と答えるだろうと思いました。

たしかに、どちらの場所も観光資源としては魅力的です。

北沢浮遊選鉱場は当時の隆盛に思いを馳せて浸ることができますし、
尖閣湾では絶景に心癒されます。

それでも、それだけではもう一度足を運ぶ理由にはならないと感じました。

では、もう一度足を運ぶ場所とはどんな場所か。
そのキーワードは「体験と人」だと思っています。

自分には全国各地にもう一度訪れてみたい場所がいくつもあります。

和歌山県瀞峡の渡し舟を営む家族、
鹿児島県与論島の民宿、
愛媛県のお寺ユースホステル、
などなど。

ここで出会った人たちは自分の記憶にしっかりと刻まれていて、
旅の一期一会感もあって、ぜひまた行ってみたいと思い続けています。

観光地と体験・人の最も大きな違いは再現性です。

観光地は基本的にいつ行っても同じ景色です。
季節の変化やイベント時には多少ライトアップしたり雰囲気が変わるかもしれませんが、
そこにある景色は不変です。
いつ行っても同じ景色が見れる。

ですので、1回その光景を見てしまうともう満足してしまい、
また足を運ぼうという意欲は薄れてしまいます。

一方、体験・人の場合は同じになることはありません。

人は環境の変化に伴って見た目も価値観も移り変わっていき、
生きていれば何かしらの経験を積んでいくので、
会う度に違った話ができ、感じ方も変化していきます。

体験も同様で、例えばマラソン大会や、
田植え・稲刈りといった農業体験なども、
前回と全く同じになることはありません。

観光というと有名観光地へ足を運ぶことが今もイメージされますが、
観光は場所から体験・人へと少しずつシフトしていくと思います。

これからの人口減少時代、
1回きりの観光客を大量に呼び寄せることは非現実的で、
同じ人たちにに何度も足を運んでもらうことが現実的な方法です。

その時、観光地だけではインパクトが弱く、
魅力的な体験・人があるかどうかがキーになります。

昔からある観光資源に頼るだけで、
今その場所を魅力的にするため動かない地域は消えていくんだろうなと、
何十年前と変わらない尖閣湾の様子を見ながら思いました。

では、明日も良い1日になりますように。

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