こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。
この週末に陸上の4×100mリレーを題材としたノンフィクション「四継」を読みました。
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宝田 将志 文藝春秋 2017-08-03
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リオオリンピックの男子4×100mリレーで銀メダルを獲得した快挙までの道のりが
リレーメンバーの4人を中心として書かれています。
また、当日はメンバーから漏れて控えに回ったメンバーや
長年バトンパスの技術を継承してきたスタッフの声も含まれていて、
歴史的快挙の裏にあった様々な思考やストーリーを感じることができます。
自分もあの時の感動を思い出しながら、
気づくと短時間で一気読みしてしまいました。
陸上短距離、特に100mに関して言えば、
実際に走っている時間はわずか10秒前後です。
しかし、その10秒に至るまで、
地道な反復トレーニングやデータを駆使した練習方法の改善、
さらにはより速い筋肉を作るための食事管理まで、
レースの時間とは比べ物にならないほど長い時間を費やします。
今年日本人として初めて100m10秒の壁を破った桐生選手をはじめ、
リレーメンバーの山縣選手、飯塚選手、ケンブリッジ選手、
練習方法もレーススタイルも性格も違うメンバーですが、
自分の持ち味を生かすために苦悩しながらトレーニングをしていることがわかります。
たった10秒のために。
あの短い時間の中に様々なドラマが凝縮されているのだと思います。
この本の中で最も印象的だった部分は、
桐生選手が大学入学した時からコーチを務めている土江コーチの言葉です。
「スプリンターは自分でハンドルを握っているかが大切。
自分たちがハンドルを持っていると、もう逃げようがない。
自分たちで決めたことは、うまく行くようにしようと腹を括るし、
絶対上手くいくと思えるものです」
今まで土江コーチ主体で練習メニューを作成していたのですが、
なかなか記録が伸びないことや、桐生選手のモチベーションが上がらないことを考慮し、
オリンピック前の練習は桐生選手主体に切り替えたそうです。
結果的にはその判断が功を奏し、
リオオリンピックのでの快挙につながったと言えます。
そうした流れを受けての土江コーチの言葉。
コーチ自身も元短距離選手ということもあり、
その言葉には強い説得力を感じます。
これは陸上の世界のみに通じることではなく、
陸上とは遠い世界で生きている人たちにも言えることだと思います。
親に言われたからやる
上司に言われたからやる
友人に何か言われるかもしれないからやらない
こうして選択を他人任せにしてしまっては
自分の人生をうまくコントロールすることができず、
人生で楽しいと思える瞬間を自分で手放すことになってしまいます。
自分の人生は自分でコントロールすること。
そのために、大事な選択は他人任せにせず自分で選択すること。
土江コーチの言葉からそんなことを思いました。
陸上ファンでもそうでない方も、
歴史的快挙の裏にある苦悩、葛藤、栄光、挫折、歓喜を知ると、
あのレースに対してまた違った印象を受けるかもしれません。
今はマラソンがテーマのドラマ「陸王」が放送中ですので、
同じ陸上つながりでぜひ読んでみてください。
では、明日も良い1日になりますように。
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