こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。
AIについての話題を毎日のように目にし、
世界は大きな変革の渦の中に巻き込まれているようですが、
一方で、そんな流れに関係なく、前世紀の習慣が残る場面もあります。
その1つがFAX。
おそらく若い世代の人は使ったことがないと思います。
自分も自宅にFAXがなかったので、今までの人生で使ったのは数回しかありませんし、
もう10年くらいFAXは使っていないと記憶しています。
しかし、前世紀の遺産とも言えるこのFAXは、日本ではまだ現役で稼動しています。
企業ではまだFAXを保有しているところは多いですし、
注文受付もFAXというところがあります。
諸外国ではとっくに絶滅危惧種になっているFAXですが、
今や瞬時に連絡がとれるツールがたくさん誕生している中で、
日本ではなぜ独自の進化を遂げて生き残っているのか不思議でなりません。
こうした現状について、なぜFAXがなくならないかを指摘した記事を見つけました。
ほど遠い行政のIT化、FAXを廃止できない理由 | 日経 xTECH(クロステック)
この記事で取り上げられている児童相談所や裁判所の事例では、
個人情報を守るためにインターネットを利用せずFAXを利用していました。
「インターネットに接続していると個人情報が流出する可能性がある」
↓
「それならインターネット接続を禁止して、今まで通りFAXでやり取りしよう」
そうしたロジックが背景にあるように思います。
「インターネットが危険だから利用をやめよう」
リスクを避ける傾向が強い役所的・日本的対応ですが、
こうしたチャレンジへの否定は、長期的に見て組織の衰退のつながると思っています。
今やFAXより格段に便利なツールが登場していて、
情報をデジタルで管理し、過去データの保存や参照も容易になっているのに、
やり取りに時間がかかり、データの保存も難しいFAXを利用するメリットはありません。
そうした過去のツールを使い続けていては、
最近叫ばれている働き方改革に伴う生産性向上などできるはずがありません。
結果、今まで通り膨大な事務作業に追われ、
時代に即した仕事ができなくなり、組織が衰退していくと考えられます。
否定より改善を
「危険だから使うのをやめよう」というのは小学生でもできる発想です。
そんなことを言い続けていたら何も新しいことができなくなってしまう。
それよりも、どうやったら危険を取り除けるのか、
別の良い方法がないか考える方が、未来につながるアクションではないでしょうか。
最初から完璧を求めず、小さな失敗をしたとしても、
とりあえずやってみるという気持ちが今求められているように思います。
では、明日も良い1日になりますように。
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