こんばんは。土屋 (@tutinoko310)です。

2020/3/31に、魔法のiらんどのホームページやブログ機能が終了しました。

 「魔法のiらんど」、ホームページやブログ機能をきょう終了 小説投稿に特化したサイトに刷新 – ITmedia NEWS

「魔法のiらんど」とは、携帯電話でホームページを作成できるサービスで、
ガラケー世代の若者を中心に利用されました。

お金のないアマチュアミュージシャンは
大体は魔法のiらんどでホームページを作成していて、
当時新潟駅前で歌っていた自分もその1人でした。

サービスが終了する直前に10年ぶりくらいに覗いてみたのですが、
そこには若かりし頃の自分の思い出が詰まっていました。

魔法のiらんど01
当時作成したホームページに時代を感じる

自分は大学3年から社会人2年目までの約3年半、
大学時代の同級生との2人コンビで新潟駅前で歌っていました。

当時はゆず、19、コブクロなど、
ストリート出身のミュージシャンが台頭していて、
自分も彼らの影響を受けてギターを始め、やがて駅前で歌うようになりました。

その時代は駅前にもたくさんの歌い手がいて、
路上では先輩である彼らが魔法のiらんどでホームページを作っていたのを見て、
自分たちも始めてみることにしました。

当時の機能で目玉だったのは日記と掲示板です。

日記は今でいうTwitterのように2,3文で簡潔に書くようにし、
2人交互に毎日書くというスタイルでした。

自分の日記で書いていた内容は学校の勉強や仕事の様子、
さらには今見ると本当に恥ずかしいポエムのような言葉など、
その時思ったこと、感じていることをさっと書いていました。

内容はともあれ、後に何年にも渡ってブログを書き続けるようになるのも、
この時に毎日書き続けたという実績があったからだと思っています。

もう1つの掲示板機能では、
同じミュージシャンや聞いてくれたファンの方との交流に使っていました。

その掲示板の中で曲についての感想をもらったり、
今後の予定について話したり、音楽と全然関係ない雑談をしたり・・・

いつも路上ライブの翌日に掲示板をチェックし、
たくさんのコメントがついているのを見るのが楽しみでした。

忘れているやり取りもありましたけど、
大部分は文字を読むことで当時の雰囲気を思い出すことができました。

この掲示板の機能、今のFacebookやTwitterのタイムラインに慣れていると、
自動更新されないし、リアルタイムにスピーディなやりとりができないので、
使い勝手が悪いように感じられます。

ただ、今回振り返ってみて思ったのは、
コメントの流れが遅くて少ない分、1つ1つのコメントをよく読み、
その1つ1つが印象に残っているということです。

印刷した写真をしまうアルバムのように、
各々のコメントが記憶とリンクしていて、
文字を読むことで当時の様子を思い出すことができました。

日々膨大な情報が流れゆく昨今のタイムラインでは、
大量の情報を得られる分、心に留まる言葉は少ないように思います。

もう10数年前の出来事ですが、
当時の様子を言葉で記録していたからこそ、
こうして良き思い出を振り返ることができました。

日記や掲示板の言葉は別のツールにコピーしたので、
今後さらに10年、20年と時間が経ってからも振り返ることができます。

きっとその時には今とは違った思いを抱くでしょうし、
きっと今より強い懐かしさを感じることでしょう。

言葉は時間が経つほど価値を増すものだと感じた年度末でした。

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